梅雨や台風シーズンを前に、宮城県石巻市の北上川でポンプ車などを使った排水訓練が行われました。

 訓練は毎年この時期に北上川下流河川事務所が行っているもので、職員ら約50人が参加しました。

 訓練では、ポンプ車を使い北上川の水をくみ上げて手順を確認していきました。

 排水の様子見せるこのポンプ車は1分間に60トンの排水能力があり、1台で一般的な小学校の25mプールを5分で空にできるということです。

 また、夜間の作業で使用する照明車も稼働させ、操作方法などを確認しました。

 国土交通省北上川下流河川事務所下田一郎副所長「実際の災害現場は、雨や風などもっと厳しい条件で作業することになると思います。今回の訓練を通して、本番にしっかり備えたい」

 北上川下流河川事務所では、2019年の東日本台風の際に、石巻市や大郷町などにポンプ車を出動させ、排水に当たったということです。