宮城県内の感染者数は、明らかに減少しています。現状について専門家に聞きました。

 日本ワクチン学会の理事で、長崎大学大学院の森内浩幸教授は、感染者が減少した理由は季節的な要因が大きいとしたうえで今後、再拡大のリスクはあると指摘しています。

 長崎大学大学院森内浩幸教授「換気の重要性がだいぶ浸透してきたので、屋内で過ごす時でも換気が良くなっている。ちょうど今の季節は一番換気がしやすい時期だと思います。暖かくなると、もともとウイルスの安定性は弱くなるので、より広がりにくくなって来た。そういうことが影響している可能性は高いと思います」

 森内教授は、感染者の減少は季節的な要因が大きいとしたうえで、5月12日に成田空港で国内で初めて確認されたオミクロン株の新たな系統、BA.4とBA.5の存在に懸念を示しました。

 長崎大学大学院森内浩幸教授「今のワクチンが残念ながら、武漢のウイルスに対して作ったワクチンなので、オミクロン株に対しては、必要な回数を接種することで重症化は防げるが、感染そのものを防ぐ効果はごく限定的、それほど高い確率で感染を防げないし、そして、その効果は長続きしないことを考えると、ちょうどワクチンの効き目が切れたころに、BA.4やBA.5が置き換わってしまえば、やはりぶり返しは起こり得ると思います」

 アフリカで感染が拡大しているBA.4とBA.5は、現在流行しているBA.2よりも感染力が3割ほど高いと見られています。 森内教授は、BA.2からBA.4やBA.5に梅雨の時期に置き換わった場合、換気がしにくい時期と重なるため感染が再拡大する可能性があると指摘しています。

 このため、重症化を回避する点から4回目のワクチン接種の重要性を訴えています。

 長崎大学大学院森内浩幸教授「4回目の接種をすることにより、死亡する人の数を4分の1に下げる。入院する人を半分とか6割ぐらい減らすことができる。そういうデータが出ているので、高齢者、それからいろんな基礎疾患を持っているために、新型コロナにかかると重症化リスクのある人たちに対して、4回目の接種をすることにより、たとえBA.4、BA.5などがどんどん広がっていって、それなりの流行が起きたとしても、病院が満床になって医療がひっ迫してという事態を招くことはないだろうと」