仙台医療圏にある4つの病院の再編構想についてです。

 宮城県名取市が提案した移転候補地の一部が津波の浸水域に入っていることについて、名取市の山田市長は「医療行為に支障は無い」との考えを示しました。

 名取市は、市内にある県立がんセンターと仙台市太白区の仙台赤十字病院を統合し新設される病院の候補地として、植松入生地区の民有地4.8ヘクタールを県に提案しています。

 この候補地を巡っては、県が5月に公表した新たな津波浸水想定で、敷地の一部が最大で3メートル浸水する恐れのあることが分かっていてす。

 9日の名取市議会で、議員から移転候補地は水がたまりやすい土地だとして医療への影響を懸念する質問が出ると、山田市長は次のように答えました。

 山田司郎名取市長「軽微な浸水ということで、救急搬送や患者が来てということについては、十分機能できると名取市としては考えている」

 名取市では、建物の配置のほか盛り土をすることで救急医療の拠点としての役割を十分に果たせるとしています。

 山田司郎名取市長「(浸水想定の)発表があってこちらも慌てて中身を調べたが、大きな影響はないだろうと思っている。医療行為を行うなどいろんな面で支障は出ないと思っている」