仙台三越の小型店、三越利府店が宮城県利府町にオープンしました。全国的に百貨店の閉店が相次ぐ中、コストを抑えた小さな店で市場の開拓を狙います。

 三越利府店は、約460平方メートルと仙台市青葉区にある仙台三越の70分の1ほどのコンパクトな店です。

 個性的な食料品で知られる北野エースの商品のほか、婦人服や雑貨も取り扱い、仙台三越の本店から取り寄せもできます。

 店内にはオンラインストアを体験してもらうデジタルカウンターも設けました。

 買い物客「電車で(仙台まで)行かなくていいからね。「ひ孫がいるんですよ。ひ孫にお土産を買っていこうと」「いいね。利府にこういう店が来ると。一番いいのは贈り物」 一方で、百貨店は全国的に閉店が相次いでいて、県内でもさくら野百貨店の石巻店が2008年に、仙台店が2017年に閉まりました。更に長引くコロナ禍も百貨店業界には逆風です。

 仙台三越小宮仁奈子社長「今百貨店は非常に厳しい状況が続くなか、お客様の日常の生活にどう入り込んでいくかっていうことも一つ大切だと考えまして、出店を決めております」

 三越伊勢丹グループは、コストを抑えた小さな店で市場の開拓を狙っていて、県内では今回の利府店で6店目となります。

 三越利府店では、人口が増えている利府町に加え多賀城市や塩釜市からの来店にも期待していて、年間2億円の売り上げを目指すということです。