関西電力が宮城県川崎町に計画している風力発電の予定地は、県内で唯一のイヌワシのつがいの行動圏にかかっているとして、保護団体が計画の中止を求めました。

 環境省によりますと、イヌワシは全長80センチから90センチほどの絶滅危惧種です。

 各地の大規模開発も背景に絶滅が心配されており、国内で確認されているつがいは200ほどしかいないということです。

 日本イヌワシ研究会の調べによりますと、県内で唯一確認されているイヌワシのつがいの行動圏が、関西電力が川崎町の南西部に計画している風力発電の予定地にかかっているということです。

 研究会は、イヌワシが風車の羽に衝突して死ぬ可能性など「重大な影響が避けられない」として、30日付けで関西電力に計画の中止を求めました。

 関西電力の広報は東日本放送の取材に対し「文書が届いたか確認を進めている」としています。