大雨で、庭園に土砂が流れ込むなどの被害を受け休館していた宮城県大崎市の旧有備館では復旧作業がおおむね終わり、26日から再開しました。
伊達家が開設した学問所で、国指定の史跡でもある大崎市岩出山の旧有備館と庭園は、大雨で裏山が崩れ、その土砂が庭園に流れ込むなどの被害を受けました。
このため、大崎市は16日から臨時休館とし、庭園の土砂を撤去する作業を行ってきましたがおおむね完了したため、26日から一般公開を再開しました。
また、県文化財課の職員らが調査に訪れ、水の跡が残った主屋の土壁の被害状況を確認しました。
県では今後、文化庁と協議して修復の方法を決めるということです。
県文化財課関口重樹技術主幹「思っていたよりも被害は軽微という印象を持っています。ひと月ふた月経った時にどういう痕跡が残るかがまた変わってくるかと思いますので、経過観察しながら検討していきたい」