13日、宮城県登米市消防本部で、救助に使うロープなどを発射する道具の訓練中に、ゴム弾が、誤って敷地外に飛び出しました。ゴム弾は、近くの会社に止めてあった車に当たり、ガラスが割れるなどしましたが、けがをした人はいませんでした。

 登米市消防本部によりますと、13日午後3時ごろ、消防本部の敷地で、ロープを発射する救命索発射銃と呼ばれる道具の訓練を行っていたところ、ロープを括り付けているゴム弾が、80メートルほど離れた隣の会社に駐車していた散水車を直撃しました。

 散水車は、助手席のドアやガラスが破損しましたが、けがをした人はいませんでした。 

 救命索発射銃は、救助に使うロープなどを、高圧の空気で遠くに飛ばすもので、ゴム弾は直径63ミリ、幅100ミリほどでした。

 訓練は50メートル先に飛ばす想定で行われていました。

 事故原因は調査中としていますが、空気圧や発射角度の調整が適切でなかったことが考えられるということです。

 大森透消防長は「このような事態をひき起こしたことは、許されないことであり、市民の皆様に深くお詫び申し上げます」とコメントしています。