仙台市中央卸売市場で、年末年始に向けた水産加工品の展示会が開かれました。新型コロナの影響で対面での開催は3年ぶりです。

 展示会には、全国の水産加工業者119社が出展し年末年始に向け自社の商品を売り込みました。

 中野玲那記者「お正月には欠かせないかまぼこや伊達巻など3500種の商品が並んでいます」

 50種類以上の水産加工品を販売している兵庫県の会社です。コロナ禍で飲食店向けの売り上げが下がっていることや、かまぼこの原料となるスケトウダラの価格高騰などに悩まされています。

 ヤマサ蒲鉾株式会社営業部上山剛生さん「本当に(スケトウダラの)すり身が高騰してるというのは、もろに大ダメージとしてくらっております」

 この会社では、コロナ禍で移動を伴う商談ができにくくなっていることもあり、販路を広げる機会にしたいと意気込んでいました。 一方、買い付けには、全国からバイヤーなど約900人が訪れました。

 回転鮨清次郎仙台泉店菊池雅幸店長「魚の値段がすごく上がっていってるので、値段交渉もしながらまわっている感じです。3年ぶりの開催ということで、やっぱりこういう顔を合わせて話すのが思いが伝わりやすいのかなと思います」

 主催した水産卸売会社では、こうした展示会が苦境に立たされている水産加工会社の役に立てばと話していました。