JA全農みやぎは、米農家に農協が前払いする概算金の基準を3年ぶりに引き上げました。ひとめぼれで1300円上がって60キロ当たり1万800円です。転作による需給の改善を見込んだということです。

 概算金は米を農協を通じて出荷する農家に支払われる前払い金で、米の販売価格にも影響します。

 宮城県内の生産量の8割近いひとめぼれは、60キロ当たりで2021年より1300円高い1万800円、ササニシキは1500円高い1万1100円、ブランド米だて正夢は2000円高い1万2000円です。

 概算金基準の引き上げは3年ぶりで、JA全農みやぎは「飼料用の米や大豆への転作を進めており、需給の改善が見込めると判断した」と話しています。

 2021年より上がったとはいえ、コロナ前に比べると8割ほどの水準にとどまっていて、JA全農みやぎは外食を含む業務用の需要が戻り切っていないことが一因と説明しています。