新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止となった定禅寺ストリートジャズフェスティバルが、10日から2日間の日程で3年ぶりに開催されます。
9日、関係者が看板の設置やテントの設営、音響機材の運び出しなど準備に追われていました。
定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会高橋清博理事「3年間開催できないと人もつながって行かないし、演奏者の皆さんとか観客の皆さんも本当に忘れ去られてしまう可能性があるし、本当に縮小でも開催していくということがこの先も続いていくエネルギーになるんじゃないかなと思っています」
新型コロナの感染拡大防止のため、今回は参加者を宮城県のバンドに限定し規模を縮小して開催します。
参加するのは98のバンドで、2019年の約7分の1にまで縮小されました。
また、感染対策としてすべてのステージ、または観覧エリア内での飲食物の持ち込みを禁止しました。
一方、屋外での開催であることや感染者数が減少傾向にあることなどから、会場での酒類の販売が認められました。
密になった状態で騒ぐことが無いよう、演奏場所と飲食エリアを分けたということです。
定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会高橋清博理事「基本的に演奏の会場では飲食をしない。飲食スペースで遠くから音が聞こえてくると思うのでそれを楽しんでいただければ」
ジャズフェスの感染対策のアドバイザーを務めた東北医科薬科大学の藤村茂教授は、次のように話しています。
東北医科薬科大学藤村茂教授「アルコールを飲んで、奇声を発して騒ぐスタイルの音楽ではないので、静かに演奏を楽しむという形であれば、大きな感染のリスクはないだろうというふうな判断です」
藤村教授は、一人一人がルールを守ることで感染対策と経済活動は両立できると話していました。
東北医科薬科大学藤村茂教授「アルコール販売っていうのは、おつまみとかいろいろな食べ物も売れていきますので、経済効果ということでいくと、非常にアルコールの販売というのは大きいんですね。我々みんなが正しくコロナを理解した上で、きちっとそれぞれが感染対策をして楽しんでいただく。これが一番じゃないかというふうに思います」