9日の成人の日を前に、宮城県石巻市の桃生地区で成人式が行われました。

 桃生地区では、正月に帰省した人が参加しやすいように毎年1月5日に成人式を行なっています。

 2022年4月の民法改正で成年年齢は18歳に引き下げられましたが、式典の対象者は宮城県全ての市町村でこれまで通りの20歳にしていて、桃生地区では51人が出席しました。

 式では斎藤正美市長が「石巻市で培われた豊かな感性と勇気を持って、自分の夢をかなえてください」とあいさつしました。

 続いて出席者を代表して相沢隼翔さんと伊丸岡咲良さんが「地域社会の一員として東日本大震災の復興、更なる発展のために活動し模範となるよう努力します」と誓いの言葉を述べました。

 出席者「未来の子どもたちを育てられるような教師を目指して頑張りたいなと思っています」「今までは家族だったり先生だったり支えられて生きてきたので、これからは支えていけるように頑張っていきたいと思います」

 成人の日の式典の対象者は、宮城県全体で2万3145人となっています。

 門出を祝う式典の対象年齢は、宮城県全ての市町村で20歳です。

 対象年齢を変えない理由は、アンケートで希望が多かった」「18歳は進学や就職を決める時期なので対象者の負担になる」「二十歳は人生の重要な節目のひとつである」などです。

 そして、式典の名称は市町村によって様々です。

 「二十歳を祝う会」が多数派で、白石市や名取市など14自治体。

 次に多いのが「成人式」で石巻市や塩釜市など10自治体。

 多賀城市と松島町は「成人式二十歳を祝う会」と2つを組み合わせた名称です。

 このほか「はたちの集い」「二十歳の成人式」、南三陸町は個性的で「二十歳の輝き式典」です。

 二十歳を祝う式典は、ほとんどの市町村で8日に行われます。