宮城県の大崎市と栗原市にまたがる六角牧場で計画されている風力発電について、栗原市の佐藤市長は水道の水源に悪影響を及ぼす恐れがあるなどとして反対を表明しました。大崎市に続く反対表明です。

 東北大学の六角牧場では札幌市の企業、CSSなどが出資する運営会社が東北大学から土地を借りて風車を17基建てる計画です。 この計画に対し、栗原市の佐藤智市長は6日の会見で計画地が除染されていないことも踏まえて次のように述べ、反対を表明しました。

 佐藤智栗原市長「(開発で)土地を動かすと、水の流れ、地下水への影響、いろんなことが出てくると思いますので。水源地でございますので、今のまま手をつけないでほしい」

 12月に市が開いた公聴会でも、水道の水源に影響が及ぶ懸念や、土砂災害につながる恐れがぬぐえないなど反対意見が大勢を占めました。

 運営会社側は取材に「重く受け止めている。理解を得られるよう引き続き努める」とコメントしました。

 六角牧場での計画には、既に大崎市が反対を表明しています。