東日本大震災の映像や証言などの記録を後世に残す重要性について話し合うシンポジウムが、東北大学で開かれました。

 東北大学災害科学国際研究所今村文彦所長「あの時の経験教訓をしっかり残して次世代、若者の皆さん、国内外の皆さんに伝える我々義務があると思っている」

 東北大学災害科学国際研究所が開いたシンポジウムでは、震災で大きな被害を受け、現在アーカイブを作成している岩手県宮古市と、震災の教訓の継承を担っている復興庁がそれぞれの取り組みを報告しました。

 このうち、宮古市の山本正徳市長は「万里の長城と言われた巨大防潮堤では命は守れず、各自が津波から逃げる津波てんでんこが何より大切」と強調しました。

 山本正徳宮古市長「その時、何をすれば命が守れるか。誰一人災害で命を落とすことがないよう取り組みを続けていく」

 宮古市は、地震や津波に加え風水害の記録を含めたアーカイブを3月までに公開するということです。