宮城県名取市にある県警察学校で卒業式が行われ57人が警察官としての第一歩を歩み始めました。

 卒業式に臨んだのは2022年4月に入校し10カ月間にわたって法律や逮捕術などを学んだ男性44人、女性13人の合わせて57人です。

 式では原幸太郎県警本部長が配置辞令を交付し、「何事も恐れることなく旅立つこの日の初心を忘れずに積極的に職務にあたってもらいたい」と訓示しました。

 これに対し、卒業生代表の高橋真彦さんが警察官として独り立ちする決意を示しました。

 高橋真彦巡査「警察の責務を授かり救われる側から救う側の立場になりました。心に傷を負った方に寄り添うことができます。誰かの大切なものを守ることができます」

 卒業生の中には、2022年に全国で初めて母親の花奈さんと警察学校に同時入校した芦野花梨さんの姿もありました。

 母親の花奈さんはすでに学校を卒業して警察事務の仕事に従事していて、花梨さんは次のように抱負を話しました。

 芦野花梨巡査「母と同時入校で同じような悩みを抱えていることも多く、母は良き相談相手になっています。人の痛みを知り県民に寄り添える警察官になりたいです」

 卒業生はさっそく午後から、県内15の警察署に配属され、県内の治安維持のため警察官としての第一歩をスタートさせました。