トルコ大地震の被災者を支援しようと、東日本放送ではkhbぐりり募金に寄せられた60万円をユニセフに寄付しました。

 13日、東日本放送の藤ノ木正哉社長が宮城県ユニセフ協会を訪れ、3月7日から4月12日までに寄せられた募金60万円を寄付しました。

 ユニセフによりますと、トルコでは約910万人が支援を必要としていて、このうち250万人は子どもです。

 宮城県ユニセフ協会河野雪子専務理事「これから学校が始まって普通の生活に戻っていくためには、もう一段の支援が必要です。是非引き続きの募金をよろしくお願いします」 khbぐりり募金が始まったのは、地震発生から1週間後の2月13日でした。

 この2カ月間、視聴者の皆さんや地域の方々から温かい支援をいただいています。

 仙台市太白区斎藤良治さん「向こうで何に使ってもかまわないんですけどね。使ってもらえれば助かります」

 3月7日には、寄せられた募金に東日本放送からの寄付を加えた100万円を日本赤十字社に寄付しました。使い道は現地とすり合わせて決めるということです。

 その後、支援の輪は職場や学校にも広がり、NTT東日本グループのテルウェル東日本や、仙台市太白区の郡山中学校ボランティア委員会も協力してくれました。

 郡山中学校ボランティア委員会委員長林直樹さん「自分たちも幼かったけど、ここは震災があったということで、自分たちも同じ経験があったので集めて恩返しという意味もあって集めたいという気持ちが強かった」

 khbぐりり募金では、5月24日まで募金を受け付けています。仙台市太白区あすと長町のkhb本社1階で平日の午前9時30分から午後6時30分まで受け付けています。

 募金箱の近くには、寄せ書きノートを用意しています。「大変だと思いますがトルコのみなさんがんばってください」「こころからおうえんしています」といったメッセージが記されています。

 募金とともに被災者に向けた励ましの言葉もお寄せください。

 東北大学災害科学国際研究所佐藤翔輔准教授

 「トルコとシリアを襲った地震からもう2カ月ですが、トルコでは仮設住宅の設置が徐々に始まったところで、避難所での生活を終え仮設住宅に移る人たちが出てきています。東日本大震災では、被災者が応急仮設へ移り住み出したのが発生から1カ月後なので少し遅いという印象です」

 「仮設住宅建設まで2カ月もかかっていることから分かるように、現地では復旧復興のノウハウが不足しています。震災を経験した私たちが持っているノウハウを現地に伝えていく時期にあります。私たちの研究所としては、現地の行政などにそのノウハウを伝えようとしていて、3月まで災害科学国際研究所の所長を務めていた今村教授をはじめ数人が、13日に現地に飛び立ちました。現地では今後も厳しい状況が長く続くので、多方面にわたって息の長い支援が必要になるのは間違いないです」