クマによる人身被害がしばらく発生していないことから、宮城県は6月に出したクマ出没警報を解除しました。ただ、クマの目撃は増えているため注意報は継続します。

 加美町や大崎市の山林でクマに襲われてケガをする被害が相次ぎ、県は6月18日にそれまでのクマ出没注意報をより重い警報に引き上げました。

 県によりますと、警報期間だった2日までに新たな人身被害は確認されず、3日に警報を解除しました。

 一方で、クマの目撃情報は増えていることから、3日から1カ月間は注意報を継続し、引き続き注意を呼び掛けています。

 県によりますと、夏場は餌となる木の実や花が少ないためクマが行動範囲を広げる傾向があります。

 県は、クマが身を隠すやぶを刈るなど、クマを生活圏に近づけない対策を取ることを勧めています。