前週の大雨により宮城県では各地で道路が冠水し、動けなくなる車もありました。大雨の際の車の運転の注意点について専門家に聞きました。

 佐藤寿明カメラマン「仙台市太白区郡山です。道路が冠水し動けなくなっている車があります」

 運転していた男性によりますと、車内に水が入ったとみられ走行中に急停車したということです。

 専門家は、水深が浅くても水が車内に入れば車は止まってしまうと指摘します。

 JAF宮城支部三部司さん「冠水路に車が侵入してしまいますとエンジンルームに水が入ってしまいまして、最悪エンジンが壊れてしまって車が途中で停止してしまう可能性があります」

 大雨の中で車が止まれば命の危険もあると言います。

 JAF宮城支部三部司さん「車が止まっている状態で更に水かさが増してきますと、車自体が水に浮いてしまいそのまま出られなくなってしまう可能性があります。車内に水が侵入してきますので、大変危険な状態になってしまいます」

 冠水した状態では、ドアの半分位の高さまで水位が上がると、人の力では開けにくくなります。そのため、事前に用意しておいたほうが良いものがあると話します。

 JAF宮城支部三部司さん「脱出用のハンマーがありますと、万が一車が冠水して車内に浸水してしまった時に、こういったハンマーで窓ガラスを割って脱出することができますので、こういったハンマーを事前に備えておく必要があるかと思います」

 JAFでは、冠水しやすいアンダーパスなどには近づかないようにして、冠水していたら迂回するよう呼び掛けています。