宮城県の小中学校で2022年度に不登校だった子どもの数は6188人と、前の年度より970人増えました。不登校の割合は、全国で6番目の高さでした。不登校の子どもたちを支援するNPOは、学校現場の改善と子どもたちの受け皿を増やすことが大切と話します。
NPO法人アスイクの大橋雄介代表理事は、コロナ禍の影響が不登校の子どもの増加につながっていると話します。
NPO法人アスイク大橋雄介代表理事「コロナの期間中、人との接触が制限されてしまったりとか色々な体験の機会が制限されてしまうことでストレスを感じる子どもが増えた」
不登校への考え方が変わってきていることも増加の理由だとしています。
NPO法人アスイク大橋雄介代表理事「ご家庭とか学校の側も不登校だから無理矢理学校に行かせようとなってきていない、そうじゃない意識が広がってきている、ある種、不登校を社会の側が受容している。お子さんによってなぜ学校に行かないのかは当然違うと思うので、1人1人の状況にちゃんと目を向けていくことが一番大事なことなんだと思ってます」
大橋さんは対策として、学校に通えなくなった子どもたちに学びを提供する不登校特例校などの受け皿を増やすことが大切と話す一方、学校現場の改善も必要だと指摘します。 NPO法人アスイク大橋雄介代表理事「学校がもっと色々な子どもたちにとって行きやすい場になっていくための改善だったりとか、学校の先生の育成だったりとか学校の外の充実も大事だし、学校現場の改善、両方がこれから必要なんじゃないかなと思っています」