秋の叙勲の受章者が発表され、宮城県内では107人が選ばれました。

 叙勲には社会の様々な分野で顕著な功績を収めた人に贈られる旭日章と、国や地方公共団体の公務に長く従事してきた人に贈られる瑞宝章があります。

 このうち県ラグビーフットボール協会の会長を務める千葉貞男さん(74)はスポーツ振興の分野で功績が認められ旭日双光章を受章しました。

 千葉さんは長年にわたってラグビーの競技人口の拡大に貢献したほか、若手の育成や当時は環境が整っていなかった県内の女子ラグビーの普及に力を入れました。

 また、東日本大震災で自衛隊の支援拠点となり使用できなくなった石巻市のグラウンドの再建にも尽力し、競技場所の確保にも取り組んできました。

 

 千葉貞男さん「グラウンドが砂場と石で全て覆われてラグビーをするような状況じゃなかったですね。前のようなグラウンドを作ってほしいなと、そういう思いでずっとおりました」

 「(叙勲の連絡を受けて)非常に光栄に思いましたし本当にありがたい思いでした。ラグビー協会のために、子どもたちのために少しでも役立てるように恩返しをしていきたいと思っております」

 県内の旭日章の受章者は29人で、塩釜商工会議所会頭の桑原茂さん(70)が産業振興の分野で功績が認められ旭日小綬章を受章しました。

 また瑞宝章は78人で、東北大学名誉教授の大渕憲一さん(73)と剱持勝衛さん(81)、金沢大学名誉教授の島田和武さん(80)、宮城教育大学名誉教授の武元英夫さん(80)が瑞宝中綬章を受章しました。