春の火災予防運動に合わせ、危険物を取り扱う宮城県大崎市の工場で火災による有毒ガスの発生を想定した訓練が行われ初動対応などを確認しました。

 訓練は、半導体の原材料をつくる大崎市の工場で消防や従業員約100人が参加して行われました。

 工場では危険物に指定されているリンなどを取り扱っていて、2022年に従業員2人がやけどなどのけがをする火災がありました。

 訓練は工場から火が出て有毒ガスが発生し、逃げ遅れた人がいる想定で実施されました。

 消防隊員らは防護服に着替えて有毒ガスを測定し、安全確認をしたうえで逃げ遅れた人の救助に当たったりはしご車などから放水したりする訓練をしました。

 古川消防署三本木出張所宍戸朝生所長「今回の訓練を元に、消防側の消防活動の態勢を検証しながら有効に実施してまいりたい」

 春の火災予防運動は7日までで、消防は空気が乾燥することから、火の取り扱いに注意するよう呼び掛けています。