宮城県登米市津山町の横山不動尊にある青銅五重塔で、江戸時代の建立以来初めてとなる本格的な修復工事を前に安全祈願祭が行われました。

 安全祈願祭には地域住民や関係者など約20人が参列し、住職が香をたいてお経を唱えて工事の安全と無事を願いました。

 横山不動尊の境内にある高さ約6メートルの青銅五重塔は、約260年前の江戸時代に建立されました。

 現存する青銅造りの五重塔は全国的にも数が少なく、宮城県の有形文化財に指定されています。度重なる地震で石垣にずれや破損が生じたため、修復工事を行うことになりました。

 塔や石垣を解体しての本格的な修復は、建立以来初めてということです。

 横山不動尊橘智法住職「初めての(本格的修復)事業が事故無く無事に進むことを願って、またこれまで以上にこうしっかりとした姿で戻ってくれる事を願いながら祈願をいたしました」

 工事の完了は2026年2月末を目指しています。総事業費は約2500万円で、そのうち1000万円はクラウドファンディングなどで協力を呼び掛けます。