政府は、トラックなど自動車による貨物の輸送を鉄道や船に転換するモーダルシフトを推し進めています。二酸化炭素の排出量を減らすとともにトラック運転手が不足する物流の2024年問題に対応する取り組みで、仙台市でも鉄道輸送についての説明会が開催されました。
宮城野区で開催された鉄道輸送の説明会には、27の企業や自治体の担当者が出席しました。
モーダルシフトとは、これまでトラックなどの自動車が担っていた物流輸送を鉄道や船に切り替える取り組みで、鉄道の場合は二酸化炭素の排出量はトラックの約10分の1に抑えられるといいます。
トラックによる輸送距離を減らせるため、運転手が不足する物流の2024年問題にも対応した動きとして注目が集まっています。
参加者は、JRの担当者などから説明を受けた後、仙台貨物ターミナル駅でコンテナが貨車に載せられる作業を見学しました。
冷蔵や冷凍が必要な品物を運ぶために保冷機能に優れたコンテナについても、実際に目で見て確かめていました。
参加者「主に青果の配送を行っていて、かなり使えるとは思いましたのでおそらく今後の配送の手段の1つとして使わせていただくことはかなりあるかと思います」「我々としても人手不足が顕著になっているので、(鉄道輸送は)解消できる非常に有効なツールだと考えております」
貨物輸送に占める鉄道の割合は4%程度にとどまっていて、半分以上を占める自動車に比べると今後も拡大の余地があると考えられます。
鉄道貨物協会東北支部池田明元事務局長「物流担当者様は、鉄道で運ぶという選択肢がない方がまだ大多数と認識しているので、鉄道という輸送モードがあるとご理解いただければ」