本場イギリスで毎年開かれる「最高のパン」を決めるコンテストで、日本人の女性が最優秀賞を受賞しました。

 青悦美代さん(55)は自宅のキッチンを使い、6年前からパン工房「くまさん・べイクハウス」を営んでいます。

 先月、青悦さんの「レモンとアールグレイのブリオッシュ」がパンの業界誌が毎年開催する「ブリテン・ベストローフ」で189作品の中から最優秀賞に選ばれました。

 ゆずなど複数の柑橘(かんきつ)類とアールグレイの茶葉が練り込まれていて、審査員は「風味が素晴らしい、一度食べたら止まらない」と絶賛しました。

青悦美代さん 「(受賞して)うれしかったから、わあっとステージで叫びそうになった」

常連客 「(パンが)素晴らしい。賞にふさわしいです。彼女は本当にパン作りの天才です。私の家のたった5軒隣です」

 青悦さんは25年前に留学でイギリスへ渡り、15年前から町の人との交流のためパン作りを始めました。

常連客 「6年ここに通っていると思います。買って帰ると家族皆が今まで食べたパンの中で一番だと言います」

青悦美代さん 「ベイキングは神様から頂いたギフトだと思っています。この賞を頂いたことに感謝の気持ちを忘れずに、さらなる技術の向上に向けて努力していきたい」

 青悦さんはこれからも新作に挑戦しながら、近所の人にもパン作りを楽しんでもらえるよう、教室を始める予定だということです。