消費税減税を検討するのかしないのか。野党の追及に石破総理大臣がむっとする場面も。
■野党追及に総理がムッ!?
12日の衆議院予算委員会で大きなテーマとなったのは「税」です。
立憲民主党 大西健介議員 「ガソリンとエネルギー価格の高騰だけではなくて、家計を圧迫しているのは食料品価格の高騰なんです。政府、自民党は経済対策として消費税減税を実施しない方針を固めたという報道もありますが、この消費税減税を検討しないのですか。総理いかがですか」
石破茂総理大臣 「一番困っておられる方々はどのような方々なのかと。そういう方々にいかにして手厚い支援をすべきかということを考えていかなければなりません。広くあまねく裨益(ひえき)をするということも大事ですが、そのことによって、一番困っている方々に手厚い支援がいかないというのを私は政策の在り方として正しいと思っておりません」
消費税減税を検討するのか、しないのか。強く迫られ、石破総理が気色ばむ場面もありました。
立憲民主党 大西健介議員 「リーマンショックやコロナ禍への対応として、一時的に消費税減税を実施して元に戻したという国も多くあるんです。ですから、雨が降ったら傘を差す、雨がやんだら傘をたたむ。これ、当たり前のことなんです。石破政権は雨にぬれて震えている国民に対して、傘を差さないんですか。何にもしないんですか。さっきも言いましたけど、検討するのかしないのか、さっきもはっきりしないんです。はっきりさせて下さい」
石破茂総理大臣 「雨にぬれている人に傘を差さない、そのようなことあっていいはずはない。そんなことは私ども当然、承知を致しております。国に責任を持つ、次の時代に責任を持つということが政治のあるべき姿であって、それこそ党利党略でやってよいことではない。党利党略でこのようなことは決めるべきものでは全くございません」
結局、消費税減税を検討するのかどうか、総理が答えることはありませんでした。
立憲民主党 辻元清美代表代行 「物価高対策は無策、コメ政策も無策、そして年金改革も無策、選択的夫婦別姓に対しても無策、そしてさらに政治改革にも無策。無策、無策、無策、無策、無策の5連発じゃないですか。どこが責任政党やねんと」
また、日本経済に大きな影響を及ぼしかねないのが“トランプ関税”です。何を交渉のカードにするのでしょうか。
立憲民主党 大西健介議員 「政府が日本側の関税交渉のカードの一つとして、ミニマムアクセスの枠内でアメリカ産のコメの輸入を拡大する案を検討しているという、こういう報道があります」
石破茂総理大臣 「もちろん自動車のためにコメ・農業を犠牲にするとか、そういう考え方は毛頭持っておりませんが、我が国の食料生産というものを、なかんずく米をどうするかという議論はこれから先、きちんとしていかねばならないものだと考えています」
また、日本側が大豆やトウモロコシの輸入拡大を提言したとの報道について、交渉を担当している赤沢経済再生担当大臣は…。
赤沢亮正経済再生担当大臣 「報道については承知しております。大豆、トウモロコシの輸入拡大を提言したと報道されている。議論の詳細については、外交上のやりとりですのでつまびらかにするのは差し控えたい」
詳細は明らかにしませんでした。