災害に備えるため、見直したいのが自宅での備蓄品です。備蓄品は最低でも3日分必要です。

 東日本大震災の被災経験を漫画にして発信している、防災士でイラストレーターのアベナオミ」さんです。

 アベナオミさん「ほとんど備蓄をしていない状態で被災生活が始まりまして、備蓄してあったのは本当、おむつとお尻ふきだけだったんですね。スーパーとかコンビニに何時間も並んで買わなければいけないという生活をしいてたんですけれども、余震があるなか外に出るのは危険だったと思うので、備蓄があれば外出の必要すらなかったなって今では思います」

 いざ備えようと思っても何が必要なのか、東京都が運営する東京備蓄ナビというサイトがあります。

 家族の数やそれぞれの性別や年齢、住まいの種類、ペットの有無について回答すると、数分で必要な備蓄品リストが作成されます。 井口亜美アナウンサー「こんなに必要なんですね。食品に衛生用品、生活用品もすごい数ですね、そして生理用品も。では、必要な備蓄品の一覧を持って買いに行ってきます」 やって来たのは、仙台市宮城野区にあるホームセンターのダイシンです。日用品やアウトドア用品が並ぶほか、防災用品のコーナーも設置されています。一緒に探してくれるのは、防災アドバイザーの早坂政人さんです。まず、欠かせないのは。

 防災アドバイザー早坂政人さん「災害が起こってしまうと水道が使えなくなる可能性がありますので、水を準備してほしい」

 水は1人当たり1日3リットル、7日分で21リットルが目安です。続いて食品コーナーへ。レンジで温めるパックご飯も便利ですが。

 井口亜美アナウンサー「停電の時はどのようなお米がおすすめですか」

 防災アドバイザー早坂政人さん「アルファ米という商品がありまして、水やお湯を注ぐだけで簡単に調理することができます」

 井口亜美アナウンサー「色々な種類があって飽きなくて良いですね」

 防災アドバイザー早坂政人さん「味のバリエーションがあると、避難生活も気持ちも楽に過ごせると思います」

 避難生活で不足しがちな栄養を補う野菜ジュースや、軽くて保存しやすいフリーズドライの餅も人気の商品だといいます。更に意外な物も必要です。

 井口亜美アナウンサー「お菓子が必要って出て驚いたんですけど、どのような役割を果たしますか」

 防災アドバイザー早坂政人さん「被災してしまうと気分が落ち込んじゃいますよね。普段好きなお菓子を準備しておけば、少し気持ちが楽しくなるので」

 続いて、生活用品や日用品のコーナーで停電に備えてランタンを購入しました。更に。 防災アドバイザー早坂政人さん「クーラーボックスも災害時にはおすすめです。保冷剤をクーラーボックスの中に入れてしまえば冷蔵庫代わりにもなりますし、普段キャンプとかアウトドアでも使えるので便利」

 水を節約するために食品用ラップも役立つということです。

 防災アドバイザー早坂政人さん「食品用ラップをお皿の上に敷くんですね。そこに食べ物を乗せて食べる。使い終わったらラップを捨ててしまえば洗い物が少なくなりますので便利です」

 その後も必要な備蓄品を次々とかごに入れていきます。全部集めてみると。

 井口亜美アナウンサー「これだけでもすごい量になりましたね」

 防災アドバイザー早坂政人さん「結構な量になりましたね。今回は女性の1人暮らしという設定で準備を進めてきたんですけれども、こういった備蓄品は家庭ごとに必要となる物が変わってきます。まずはご家族と一緒に何が困るかな、どういったことが不便かなといったことを話し合っていただいて、家庭に合った準備を進めてほしいと思います」

 思ったよりも必要な物が多く、一気に準備しようとするとお金も時間も掛かり置き場所にも困ります。おすすめはローリングストックという備蓄術です。普段から使うものを少し多めに持ち、食べたら買い足すという考え方です。