自民党は、総務会で国会への提出が遅れている年金制度改革法案を了承しました。政府は16日に閣議決定する方針で来週から国会での審議が始まる見通しです。

 法案には、厚生年金の加入条件から外れている短時間労働者を新たに加入させ適用を拡大することなどを盛り込んでいます。

 政府は当初、将来の国民年金を底上げするため厚生年金の積立金を活用することを検討していましたが、反発を受けて削除しました。

 総務会では制度の抜本改革を求める意見などが出ましたが、最終的に了承されました。

 政府与党は今国会での成立を目指す考えです。

 年金法案を巡っては夏の参院選で争点化することなどへの懸念から調整が難航していました。