10月に宮城県で初めて全国育樹祭が開催されます。10日、全国育樹祭をPRするキャラバンのキックオフイベントが利府町で行われました。テープカットならぬ丸太カットで、イベント開催の始まりを盛り上げました。

 会場では、宮城県産の木材などを使ったワークショップで子どもたちが木と触れ合いました。

 全国育樹祭は、森を守り育てる大切さを伝えるため毎年全国を巡回して開催されていて、宮城県では初めて10月4日と5日に開催されます。

 10月4日には、1997年の全国植樹祭で上皇ご夫妻が植えられた白石市にある樹木に皇族が手入れを行います。

 県全国育樹祭推進室齋藤成樹室長「そろそろその時に育てた木が大きくなってきているということもあって、タイミングもあって今回、宮城県で初めて開催するという形になりました」

 全国育樹祭の2日目、10月5日に行われる式典行事には、誰でも参加することができます。利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで、宮城県内外から約5000人が参加する大規模な式典行事が予定されています。

 式典では、皇族によるおことばや宮城県の森林産業に貢献した人への表彰の他、地元の児童劇団らによるパフォーマンスなどが披露されます。

 一般参加者の申し込みは5月23日まで全国育樹祭のホームページなどで受け付けていて、応募者多数の場合は抽選になります。

 今回のテーマは、次世代へみどりのかけ橋森づくりです。

 柱は「持続可能な森林づくりの継承」「震災の教訓の伝承と新たな価値の創造」「伝統と新技術による木材利用の発信」の3つです。

 式典会場では登米市津山地方の特産品、矢羽木工品や宮城県産こけしなどが展示される予定で、宮城県の木材産業を全国に発信する機会になります。

 県全国育樹祭推進室齋藤成樹室長「森を守ることは大切だよねとか、木に触れるのは気持ちが良いねというようなところを多くの方に感じて関心を持っていただくことが、このイベントを10月に開催する大きな意義なのではないかと」

 ワークショップなどで宮城県食材に触れることができる全国育樹祭のPRキャラバンは、宮城県11の自治体で行われる予定です。