国立がん研究センターなどのチームは、日本を含む世界11カ国の大腸がん患者981人の大腸がんゲノムを解析しました。
一部の腸内細菌が分泌する毒素による“特徴的な変異”が、日本人の患者の半数ほどに確認され、他の国と比べると3倍近く多いことが分かりました。
毒素は大腸の細胞のDNAを傷つけ、がん発症につながる変異を起こすとみられています。
50歳未満の若い患者に多く確認され、今後新たな予防法や治療法の開発が期待されています。
国立がん研究センター研究所 がんゲノミクス研究分野長 柴田龍弘さん 「(今後は)どういう方が細菌による発がんが起こしやすいか、まず解明していく。毒素あるいは細菌自体をいかに減らすか、そこの作用を阻害するかを研究。(大腸がんの)予防につなげていく」
(「グッド!モーニング」2025年5月23日放送分より)