低気圧や前線の影響で、関東から西では湿気の多い一日となりました。和歌山では中国に返還されるパンダが屋外で見られる最後の日に多くの人が詰め掛けました。
■最後の“屋外パンダ”「200分待ち」
竹をくるくると回すのは、ジャイアントパンダの雌・結浜(8)です。愛くるしい姿で、むしゃむしゃと竹にかぶりついています。
和歌山県にある動物園「アドベンチャーワールド」。午前9時の開園とともに人々が一目散に向かうのは、結浜がくつろぐ、パンダの運動場。実は屋外での公開は25日が最後なんです。
あっという間に人だかり。雌・楓浜(4)です。
園内の4頭のパンダが中国へ返還されることが決まり、26日から健康状態を確認するため検疫に入ります。
スタッフ 「待ち時間200分でご案内しております」
26日以降はガラス越しでの公開になるため、すぐ近くで目に焼き付けようと全国各地から観光客が。
三重から来た人 「(Q.パンダどうですか?)かわいい」
京都から来た人 「かわいい。見られて良かった」 「さみしい、さみしい。(中国に)行ってほしくない」
4年前に、この園で生まれた楓浜。母親の良浜と一緒に、惜しまれながらも来月28日、中国へ返還されます。
■関東から西 ムシムシした1日
中国にまつわる伝統行事も白熱。竜をかたどった船に32人が乗り、速さを競い合う「ペーロン競漕(きょうそう)」です。古来中国から伝わる「白竜」が「パイロン」と呼ばれていて、それがなまって「ペーロン」になったとされています。
日本の伝統芸能も負けていません。巨大な山車(だし)が都内のいちょう並木を練り歩きます。
昭島市内の様々な神社で行われていた祭りが一同に会した「あきしま郷土芸能まつり」です。市民一丸となった祭りとして継承されているといいます。