高齢ドライバーに安全運転を心掛けてもらおうと、仙台市泉区の自動車学校で講習会が開催されました。

 65歳以上の高齢ドライバーを対象に仙台市が毎年開催している講習会には、11人が参加しました。

 69歳の男性は、50年前に免許を取得してから買い物や妻の送り迎えなどのため毎日車を運転しているそうです。

 まずは実技講習で車庫入れと縦列駐車に挑戦し、自分の運転技術や注意力を把握します。

 男性は普段、バックモニターがついた車で車庫入れをするということですが、教習車にモニターはついていません。後ろの三角コーンに気付かず、ぶつかってしまいました。三角コーンは死角にあるため、直接目で確認する必要があります。

 ドライバー「きっちり物を確認してね、もしくは降りてね、駐車し直しをきっちりしなくちゃないなと思いました」

 実技の後、参加者はシミュレーション動画を見ながら運転中に潜む危険や天気が悪い時の注意点について意見を交わし、改めて安全運転への意識を高めていました。

 宮城県警によりますと、2024年の宮城県の交通事故は3785件で、このうち約3割に当たる1062件が高齢ドライバーによる事故だということです。

 宮城県警交通企画課佐藤睦美安全係長「加齢により衰えてきているところ、反射神経などを自分で自覚して運転してもらう。体調が悪いとか夜間や天候の悪い時は、運転を控えたりを自分で判断してもらいたい」