「家庭教師のトライ」を運営する「トライグループ」がオンライン教材で水俣病が「遺伝する」と誤った記述をした問題で、トライは環境省に対して水俣病に関する社内研修を実施するなどの再発防止策を報告しました。

 この問題を巡っては、トライグループの中学生向けオンライン教材の中で水俣病が遺伝するという誤った記述があったとして先月29日、環境省がトライに対して再発防止策を含む今後の対応について1週間以内に報告するよう要請をしていました。

 環境省によりますと、期限である今月5日にトライから再発防止策の報告を受けたものの、内容が不十分だとして再提出を求めたということです。

 それを受け、6日夜にトライが新たに報告した再発防止策では「社内及び関係者への教育を徹底していく」として、学習サービスを提供する各事業部の責任者や教材の制作にかかわる社員などに対し、水俣病に関する理解を深める研修を6月16日までに行う方針などが示されました。

 また、今後、水俣病に関する教材を新たに制作する際には、環境省などに助言を求めながら講師や教材の制作者に対する研修を行うとしています。