仙台市の5月の消費者物価指数は、前年同月から4%上昇しました。上昇率4%台は、1年9カ月ぶりです。生鮮食品を除く総合の前年同月と比べた上昇は、これで3年11カ月連続となりました。

 物価高騰に消費者からは嘆きの声が聞かれました。

 「そのへん見たってびっくりする。何であんな者が400円も500円もするんだろう」

 仙台市若林区のスーパーに通う消費者も、食料品の高騰にため息がこぼれます。

 七十七銀行リサーチ&コンサルティングの田口庸友首席エコノミストは、今回の物価上昇は半分以上が食料品の高騰が要因と分析します。

 また、運送業の労働環境改善などによる物流費の増加や、社会全体の賃金の引き上げなどが食料品の価格に反映されていて、物価高騰は高止まりする見込みだということです。 消費者「買った合計がいつも思ったより高くて、全体的に価格が上ってるなと食費全体で感じます」「魚が好きだから見るんだけど小さくなった。値段もちょっと」

 アメリカの動向や中東での紛争など不安定な国際情勢の動向次第で、今後物価高騰が加速する可能性もあるということです。