宮城県議会議員が旧統一教会の関連行事に政務活動費を支出したのは違法だとして、市民団体が返還させるよう求めた裁判で、仙台地裁は判決で一部の違法性を認めました。

 自民党・県民会議の県議5人が、旧統一教会の関連イベント参加費などに政務活動費を違法に支出したとして、仙台市民オンブズマンが県議に返還させるよう村井知事に求めています。

 5人のうち1人は全額を返還し、裁判の対象外となりました。

 仙台地裁の判決で前田志織裁判長は、訴えがあった36件中4件について「意見交換を伴っていない違法な支出だった」と認定しました。

 一方で「旧統一教会が社会的批判を受ける団体という評価をもって調査研究への必要性が直ちに無いとは言えない」などと残りの支出は適法と判断し、原告の訴えを退けました。

 仙台市民オンブズマン千葉展浩弁護士「議員の旧統一教会に関する活動について、司法が非と判断したことは一定の意義がある」