10年以上前にロシアで発生した事件の捜査によって拘束されたアゼルバイジャン出身者が死亡した事を受け、両国間の関係が急激に悪化しています。
ロシア当局は27日、中部・エカテリンブルクで、2001年から2011年にかけて発生した殺人・殺人未遂事件の捜査としてアゼルバイジャン出身者50人以上を拘束しました。
その後、捜査中に拘束されたアゼルバイジャン出身者2人が死亡しました。
これを受けてアゼルバイジャン側はロシアに強く抗議し、予定されていたロシアの副首相らの首都バクー訪問の受け入れを中止しました。
また、ロシアに関連するあらゆる文化イベントの中止も発表しました。
さらに30日、アゼルバイジャン当局はバクーにあるロシアの国営メディア「スプートニク・アゼルバイジャン」のオフィスを捜索し、FSB(ロシア連邦保安庁)職員2人を拘束したとしています。
去年12月にはロシア・チェチェン上空でアゼルバイジャンの航空機が攻撃を受け墜落しました。
ロシア軍による誤射とみられますが、プーチン政権は当初、事実の隠蔽を試みました。
その後、両国間の関係は極度に悪化しましたが、半年をかけて改善し始めてきたところでした。