アメリカのトランプ大統領がコメの輸入を拡大しない日本への不満を示したことに対し、林官房長官は今後の日米の関税協議で「農業を犠牲にしない」と強調しました。
林官房長官 「今後の協議にあたっても農業を犠牲にするようなことは考えておらず、守るべきものは守り、我が国にとって最大限のメリットを獲得するため、政府一丸となって最優先かつ全力で取り組んで参ります」
林長官はトランプ大統領のSNS上でのコメを巡る発信については「承知している」としたうえで、「逐一コメントすることは差し控えたい」と述べるにとどめました。
トランプ関税を巡る日米協議を巡っては、交渉関係者は「これまでの協議でコメの話が出たことはない」と明らかにし、外務省幹部も「トランプ大統領の発言に重心を置きすぎてもいけない」と話しています。
ただ、「相互関税」のうち10%を超える上乗せ分の税率の一時停止期限が7月9日に迫るなか、トランプ大統領の連日の発信に政府内では動揺が広がっています。