世界最高峰のミステリー文学賞といわれるイギリスの「ダガー賞」の翻訳部門に王谷晶さんの「ババヤガの夜」が選ばれました。日本作品として初の快挙です。
「ババヤガの夜」の作家 王谷晶さん 「ノミネートしていただいた時にすごく驚いて、そのままずっと驚きっぱなし。最初はまったくミステリーものとして書いたつもりがなくて。読んだ方からの指摘があるまではミステリー要素があるとは自分も編集者もまったく思っていなかった」
王谷晶さんの「ババヤガの夜」は、暴力を趣味とする女性がその腕を買われ、暴力団会長の娘の護衛役を務めることになる物語です。
ダガー賞はイギリス推理作家協会がすぐれた犯罪小説やミステリー小説に贈る賞で、今年の翻訳部門では柚木麻子さんの「BUTTER」も最終候補に入っていました。
これまでのダガー賞にも横山秀夫さんの「64」や東野圭吾さんの「新参者」、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」もノミネートされていましたが、日本の作品の受賞は今回が初めてです。