■容疑者の知人「寂しいの嫌い」

山下容疑者の10年来の知人 「俺とか先輩にはへこへこしていた。後輩とか若い子には厳しいし、いじめる。自分が下に見てる相手に何か言われると怒る。自分が上に見てる相手には何言われても『ああ、はい』と」

 浜松市のガールズバーで店長と従業員が刃物で刺され殺害された事件。

 殺害した疑いで送検されたのは、静岡県袋井市の山下市郎容疑者(41)です。

 殺害された伊藤さんの父が取材に応じてくれました。

亡くなった伊藤凜さんの父親 「『私に好意を持って来てくれる客がいる』と。常連みたいになっているので、来てくれるという話は1回だけ。聞いたのは40代、店の話になった時にそういう話が出た」

 逮捕された山下容疑者。10年来の知人が、その過去について話しました。

山下容疑者の10年来の知人 「うちを辞めたのは5年前。その後にたぶん運送業に行って、またペンキ屋。今はたぶん無職」 「(Q.気性が荒い?)職場でも面白くないことがあると急に現場からいなくなって。お金のトラブルが昔あって、相手に金をだまし取られたか何かで50万円くらい。でも『相手、殺してやります』と言って包丁研いでいた話も本人がしていた。寂しいのが嫌いな人だった。寂しいと思いながらも人が寄ってこない、酒の場で気分を紛らわしてたのかも」

 凶器に使われたとみられる「ククリナイフ」。一体どういうものなのでしょうか。

武器ジャーナリスト 津田哲也さん 「店舗でもインターネットでも自由に買える。かなり大型、元々、農作業に使われていたが、湾曲した刃物は接近戦の戦闘に非常に優れている特徴がある。そういうものを持ち・準備して、という犯人だとすれば殺意はかなりあったのでは」

 山下容疑者は調べに対して「刺したのは間違いない」と容疑を認めています。