東北電力が女川原発の敷地内に設置を計画している使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、宮城県と地元自治体が事前の了解を出しました。
高橋義広宮城県復興・危機管理部長「使用済み燃料を発電所から搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設であることを前提に了解します」
29日、県の高橋義広復興・危機管理部長が東北電力の担当部長に計画を了解すると伝え、一時的な貯蔵にすることを求めました。 原発内にたまる使用済み核燃料は、水で冷却する仕組みの燃料プールで貯蔵していますが、あと3年半ほどでいっぱいになる見通しです。
東北電力は乾式貯蔵施設を2棟建設する計画ですが、地元や市民団体には「半永久的な保管につながる」と懸念する声もあります。 東北電力阿部正信原子力部長「運用開始の後はしっかり搬出計画を立て、長期の貯蔵にならないように早期の搬出に向けて事業者として責任を持って取り組んでまいりたい」
東北電力は今後、国に詳細な設計を申請して、1棟目は来年5月に着工して2028年3月の運用開始を目指すことにしています。