自動車メーカーの「マツダ」はアメリカの関税の影響などにより、今年4月から6月までの決算で純損益が421億円の赤字になったと発表しました。

マツダ 毛籠社長 「(決算は)営業赤字という厳しいスタート。米国での追加関税が主因ではあるものの、ステークホルダーの皆様に心配をお掛けするということについては大変、遺憾」

 アメリカの関税によって496億円の追加負担が生じたほか、為替が円高となったことも利益を押し下げました。

 毛籠社長は日米間で合意した15%の関税率について「大きな意味をもつもの」と評価した一方で、「足元の企業経営には極めて大きな負担」と述べました。

 また、春の決算発表で見送っていた来年3月まで1年間の業績見通しも公表しました。

 アメリカの関税による影響は2333億円に上るとしています。

 ただ、コスト改善などで影響額の約6割を補えるとしています。

 営業利益は前の年と比べて73.1%減少し、500億円になる見通しです。

 純利益も前の年より82.5%減るものの、200億円と黒字を確保する予想です。