CTBTO(包括的核実験禁止条約機関準備委員会)の事務局長は「世界的な核兵器廃絶への願望が高まっている」と強調しました。

 5日、CTBTOのフロイド事務局長は被爆80年の節目を迎えるにあたり、「核実験、そして核兵器のない世界」への実現性をテーマに日本記者クラブで会見しました。

フロイド事務局長 「被爆80年という節目は、この80年の間、他の核兵器が使用されなかったということです」

 フロイド事務局長はイランやウクライナなどを例に挙げ、現在の不安定な世界情勢を認識したうえで現在、178カ国が核兵器禁止条約を批准していることを述べ、「世界的な核兵器廃絶への願望」が高まっていることを強調しました。

 その一方で、「我々の役目は各国が秘密裏に核実験をできないようにすべての核実験を認知することだ」と、核実験を監視していく意志を示しました。

 フロイド事務局長は6日の広島と9日の長崎の式典に出席します。

画像:日本記者クラブ提供