自民党で行われていた両院議員総会は8日午後、終了しました。

■総理 続投意欲も“紛糾”

総会に出席 自民党 高橋はるみ参院議員 「私は、ああいう場では発言はしないのですが思いは一緒です。(総裁選を)やるべきです」

 会場内では一体、何が起きていたのでしょうか…。

総会に出席 自民党 西田昌司参院議員 「意見をしたほとんどが総裁選を前倒ししろということですが、石破総理のお言葉を聞かせてくれという話があり、そこで石破総理から話があったんですが、『自分としては関税やコメの問題など、まだまだしなければならない国政の課題がたくさんある。それをずっとしていかなければならない』とおっしゃるだけでしたね。出処進退も含めて一切お話にならない」

総会に出席 自民党 鈴木宗男参院議員 「(参院選の)総括が出てないのに、いい悪いの判断は拙速。(参院選を)総括すると前回の懇談会で決まって了承している。それも出ないで一部の議員が“総裁選の前倒し”。これは徒党を組んだ話ですから、個人個人の意見ではなくて数で示し合わせて言っている話ですから、それほど大きな全体の声とは私は受け止めていませんけど、ただ少数でも意見があったことはしっかりと受け止める」

 注目の自民党両院議員総会。始まったのは午後2時半でした。

石破総理大臣 「先般の繰り返しになって恐縮でございますが、参議院選挙におきまして、あのような結果になりました。戦っていただいた皆様方、ご支援いただいた皆様方に厚く御礼を申し上げますとともに、あのような結果を招きましたことに対しまして心からおわびを申し上げる次第でございます。本日は謙虚に真摯に、皆様のご意見に耳を傾け、拝聴させていただきたいと思います。私どもとして引き続きこの日本国に責任を持って参りますために、色々なご意見を承りたいと考えている次第です」

 石破総理は8日も続投に意欲を見せました。

 先月28日に行われた両院議員懇談会は、あくまで「意見交換の場」で、議決権はありません。

 それに対して両院議員総会は党大会に次ぐ意思決定機関で、党の運営や国会活動に関する重要事項を決めることができます。

 両院議員総会、最大の焦点は退陣要求に対する石破総理の対応です。

 8日の両院議員総会には、懇談会には出席しなかった「ポスト石破」の1人である高市早苗議員も参加。

 自民党の事務局は「総会で総裁の身分に関する決定はできない」との立場をとっていますが、空席も目立つ会場で何かが決まるのでしょうか。

■両院議員総会 2時間で終了

 総会は約2時間で終了。会場から出てきた麻生最高顧問には笑顔も見えます。

総会に出席 自民党 渡海紀三朗衆院議員 「(Q.『退陣』『続投』どちらが多い?)基本的に『総裁選を開け』という声は非常にたくさんあったと思う。総理総裁ですから皆さん分かって発言してますから、やめろというダイレクトな発言はさすがにね、我々も有権者背負ってますから、失礼なことは申し上げない。そういうルールは守られていたと思っています。そういう意味では大人の議論をしっかりされてたと思う」 「(Q.自身の発言は?)してませんね。ベテラン議員はちゃんと聞かなくてはいけないという態度だったかと思う」 「(Q.若手や中堅議員が発言の中心?)そういうことだと思う、事実から申し上げれば、そう」 「(Q.決のようなものは採られた?)よろしいですか?という形、採決したわけではありません。きょうの中で一番たくさん出た議論は、要は総裁選をやるべきじゃないかと。それはアメリカとの問題は皆、理解しているわけで、それは分かると。分かるけれども総裁の総括をやってからやるかやらないか、ここはちょっと意見の分かれたところだと思う。総括が終わってからでもいいのではないかと。今、アメリカとやってるんだから、こんな意見はそこそこ出されていました。それは別にやるなという意味ではない。しかし、やれという意見があるので、きょうの議題の中で総裁選に限って意見をということで両院議員会長が1時間で仕切って聞かれまして、意見が出されて、その結果としてはここは決められませんので、逢沢総裁選管理委員長の委員会で『よろしいですか』と了承、採決はしませんでした」

総会に出席 自民党 片山さつき参院議員 「(総裁選)前倒しがはかられて、それはこの場では決められないので総裁選管理委員長である逢沢先生に総会の総意として投げて、すべての見解は組織として一致しているんだなと理解した。ほとんどの方の意見が『人心一新』と新しい自民党を訴えるためにはその方が良いと」

石破総理大臣 「先ほどの両院議員総会260数名の参加、35名から発言があったと承知している。私からはアメリカとの関税交渉、合意はできましたが、色んな業種の方々に安心いただくのは政権あるいは我が党の責任だと申し上げた。(総会で)多くのご意見をいただきました。幹事長からこの後、ご紹介があると思います。それぞれのご意見を真摯に受け止め、これから先、色々と参考にし、それを重視して参りたいと思います。この後、私が申し上げたことだが党則、今、議論が進んでいる総括、そういうものもきちんと踏まえてやっていかねばならない」