宮城県気仙沼市の公共事業を巡る官製談合事件で、仙台地検は、市職員の男と建設コンサルタント会社の男を起訴しました。

 起訴されたのは、気仙沼市土木課の道路整備係長後藤文治被告(47)と、建設コンサルタント会社中央技術コンサルタンツの東北支店長清水康弘被告(51)です。

 起訴状などによりますと、後藤被告は2023年7月、市道の設計業務を巡る入札で、携帯電話のショートメッセージを使って、設計価格を業者側に漏らしたとして、官製談合防止法違反の罪などに問われています。

 後藤被告は震災の復興工事を通じて業者である清水被告との関係を深め、「業務を円滑に進めるためだった」と容疑を認めています。

 一方、清水被告は入札妨害の罪に問われていて、容疑を認めているということです。

 気仙沼市は職員が起訴されたことについて、「改めて深くお詫び申し上げます。職員の綱紀粛正の一層の徹底に取り組み、市民の皆様の信頼回復に全力で努めてまいります」とコメントしています。