宮城県気仙沼市の公共事業をめぐる官製談合事件で、起訴された市職員の男と業者の男が、別の業務でも入札情報を漏らしたなどとして追起訴されました。

 追起訴されたのは気仙沼市土木課の道路整備係長、後藤文治被告(47)と建設コンサルタント会社、中央技術コンサルタンツの東北支店長、清水康弘被告(51)です。

 起訴状によりますと、後藤被告は2023年12月に橋梁の補修設計業務をめぐる入札で、携帯電話のショートメッセージで設計価格を清水被告に漏らして落札させた、官製談合防止法違反の罪などに問われています。

 清水被告は、公正な入札を妨害した罪に問われています。

 2人は、2023年7月の市道の設計業務をめぐる入札も妨害したなどとして逮捕起訴されていて、2人とも容疑を認めています。

 気仙沼市によりますと、清水被告の会社は2023年7月から2024年9月までに計5件、市が発注した設計業務などを落札していて、いずれも最低制限価格と8000円以内の価格で落札されています。