灯ろうの明かりに思いをのせて先祖を供養する仙台の夏の風物詩、広瀬川灯ろう流しが開催され、会場は多くの人でにぎわっています。

 広瀬川灯ろう流しは江戸時代に飢きんで亡くなった人を供養したことが始まりとされ、広瀬川周辺の町内会などが中心となり毎年8月20日に開催しています。

 厳しい暑さとなりましたが会場には親子連れなど多くの人が足を運び、灯ろうに健康や家内安全などのメッセージを記していきました。

 「自分の体がいつでも健康でありますようにって。夏休み中にせきがいっぱい出たりとか症状が続いたりしたので、体が健康になればいいなと思って」「実家に帰って墓参りができなかったので、ここで供養させていただきたいと思って。仙台にいるんですけども見守っていてくださいという思い」

 読経の後に人々の祈りを乗せた1200基以上の灯籠が流されると、訪れた人は亡くなった人や先祖を偲びながら静かに灯籠を見つめていました。

 広瀬川灯ろう流し実行委員会堀内祥弘実行委員長「この地域の文化を残していこうというお祭りでございますので、今後も引き続き皆様の協力をもとにやっていきたいなと。この夏最後のひと時をゆっくり楽しんでいただきたいと思っております」

 会場の縁日には約40店の屋台やキッチンカーが並び、多くの人たちが家族や友人たちと飲食を楽しんでいました。

 20日午後7時45分からは花火が打ち上げられ、仙台の夜空を華やかに彩ります。