大量のカキ殻が流れ着き問題となっている宮城県石巻市の海岸で、地元漁師や地域住民などが清掃活動しました。

 石巻市の長浜海岸では2024年から、養殖施設などから落ちたと思われる大量のカキ殻が流れ着くようになり、2年間海水浴場の開設が見送られていました。

 宮城県は7月ごろから漂着状況のモニタリングを始め、日によって海岸のカキ殻の数が増えたり減ったりしていることが分かりました。

 このため砂浜のカキ殻を回収した上で改めて漂着状況を詳しく調査する必要があるとして、清掃活動を実施しました。

 1日は県漁協の職員や地元漁師保育園児などの地域住民約270人がボランティアとして参加し、海岸線約200メートルにわたって漂着した貝殻を拾い集めました。

 参加者「貝殻いっぱいだった。何かチクチクして痛かった。きれいになったらいい」「海がきれいになったら海で泳げるから頑張る」「カキの殻すごいというのは聞いてたんですけど、手を突っ込んだだけですごいいっぱい出てきて、ちょっと確かに危ないなと思います。海好きなので昔から、なので海岸をきれいにしたいなと思って頑張ってます」

 宮城県東部地方振興事務所水産漁港部千田知弘総括次長「今回皆さんのご協力をいただいてきれいな形になりましたけれども、また漂着が続くものなのか一旦落ち着くのか、今の現状が維持されるのかを見極めて、今後の対応については検討してまいりたい」

 県は1カ月ほど漂着するカキ殻の数などのモニタリングを続け、今後の対応について検討したいとしています。