5日の大雨について、宮城県には前日に線状降水帯の予測情報が出されていましたが、線状降水帯とはなりませんでした。
発達した雨雲が列をなして大雨をもたらす線状降水帯ですが、発生する恐れがある場合、気象台は半日から6時間前に都道府県ごとに気象情報の中に線状降水帯のキーワードを入れて呼び掛けています。
4日から5日にかけては宮城県の他、全国の広い範囲で線状降水帯予測が出て宮崎県、静岡県、神奈川県で線状降水帯が発生しましたが、宮城県では線状降水帯とはなりませんでした。
線状降水帯の発表には4つの条件を全て満たす必要があります。
◆広い範囲(3時間降水量が100ミリ以上の範囲が500平方キロメートル以上)
◆線状(長:短1:2.5以上)
◆大雨(3時間降水量最大値が150ミリ)
◆危険度(土砂キキクルで土砂警基準を超過、洪水キキクルで警報基準を大きく超過)
今回の宮城県に関しては、当てはまったのは土砂災害警戒情報が出た危険度のみでした。範囲や形状、雨量も基準に至りませんでした。
線状降水帯にはなりませんでしたが、局地的に大雨となりました。
午前4時には女川付近で100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
3時間降水量は石巻市雄勝145.0ミリ、気仙沼111.5ミリと観測史上1位の記録的な大雨となりました。
今後も線状降水帯の予測が出れば大雨の可能性があるということで、警戒を高めてください。