北海道・三陸沖後発地震注意情報とはどういったもので、私たちはどういったことに注意すれば良いのか、詳しく見ていきましょう。
北海道・三陸沖後発地震注意情報は2022年から始まった国の新たな注意喚起の情報で、8日の青森県東方沖を震源とする地震で初めて発表されました。
日本の東の海底にある日本海溝や千島海溝でマグニチュード7クラスの地震が発生した後、続けて更に大きな地震が起きる可能性があります。マグニチュード8クラスの巨大地震につながる例は、100回に1回程度といわれています。
東北大学今村文彦教授「100回に1回でこれは1%なんですけれども、通常の地震の可能性よりも高いんです。これは言えますね東日本大震災は、2日前に地震が起きその後に巨大な地震が起きたわけですので、そういう事例を見ていただいて、今回の注意情報の重要さを認識していただきたいと思います」
続いて発生する地震、後発地震による被害を少しでも軽減するため1週間程度、防災対応の呼び掛けが行われます。
東北大学今村文彦教授「地震による揺れの対応を、またその後に津波や土砂災害等ありますので、自分たちでできる点検、転倒防止であったり避難場所の確認等々、これはしっかりやっていただきたいと思います」
ただし、巨大な地震が必ず起きるということではありません。ですから普段通りの生活を継続した上で、いつもより地震の発生に注意し備えをしておきましょう。
具体的にどういった備えが必要なのか。
1.すぐに避難できる体制での就寝
避難しやすい部屋で寝る
枕元に靴などを置いて寝る
2.非常時持ち出し品の携帯
避難リュックや貴重品などは近くに置く
この時期は寒いので防寒具やカイロなど 寒さ対策も忘れずに
3.揺れによる倒壊への備え
崩れやすいブロック塀には近づかない
住居に不安がある方は知り合いの家など への避難も検討する
4.土砂災害等への注意
土砂崩れの危険性が高い所に近づかない 崖に近い部屋での就寝を控える
5.緊急情報の取得体制の確保
携帯電話の音量をいつもより上げておく ラジオなども用意しておく
6.日頃から備えの再確認
水や食料、トイレなどの備蓄品の再確認 避難場所や避難経路の確認
後発地震が必ず発生するというわけではありません。買いだめなどはせず落ち着いて備えの見直し、必要な分だけの購入を心掛けてください。
また、沿岸部に近い場所で作業される方は特に注意が必要です。避難経路の確認や情報収集の徹底を今すぐにやっていただきたいと思います。
更に、災害時はSNSなどを通じてデマが広がる恐れがあります。正確な情報かしっかり確認し、惑わされたり拡散したりしないよう心掛けましょう。