8日夜に発生した青森沖を震源とする最大6強の地震で、地震と津波研究の専門家、東北大学の今村文彦教授は今後の強い揺れへの警戒を呼び掛けています。
東北大学災害科学国際研究所今村文彦教授「この地震はプレート境界型の地震で、逆断層タイプです。このエリアの過去を見ると、やはり同規模の地震と津波が起きている場所になります」
津波工学の専門家で東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は8日の地震のメカニズムについて、東日本大震災よりも北側の岩手沖や青森沖の一帯に地震のエネルギーがたまっている可能性を指摘します。
東北大学災害科学国際研究所今村文彦教授「11月9日三陸沖、今回は青森、いわゆる東日本大震災のエリアの北側になります。ここではまだ地震のエネルギーがたまっている可能性がありますので、今回のような活動の活発化は考えられる状況だと思う」
今村教授は地震が治まった今こそ、
警戒を緩めないでほしいと強調します。
東北大学災害科学国際研究所今村文彦教授「津波注意報は解除されておりますけども、小さな津波の影響は残りますので、沿岸部にいる方は注意が必要だと思います」
今回の地震は、今後1週間程度にわたって更に大きな地震への備えが必要となる初めての情報が、国から発表されました。
東北大学災害科学国際研究所今村文彦教授「そのために今回ですね、後発地震注意情報というものが出たわけです」