規格外の水産物などを有効活用する取り組みです。宮城県の企業と大学生が新商品を完成させ、魅力をアピールしました。

 資源不足や価格高騰などで落ち込む水産業界を盛り上げようと開催されたイベントでは、食品会社などが小売店や飲食店の担当者に自社商品をアピールしました。

 中でも注目を集めていたのは、規格外の水産物や未利用魚を使った商品です。

 もったいない定食は、これまで捨てられていた食材を主役にしています。フライに使われている魚は、主にかまぼこの原料として流通している深海魚のノロンボで、臭みが無くふわふわの身が特徴です。

 タコの皮を使った揚げかまぼこは、ぷりぷりの食感が癖になります。

 重信友里アナウンサー「低利用資源を使った新商品の1つが、カキクリームコロッケです。濃厚なカキのうまみが口いっぱいに広がります」

 カキクリームコロッケには、三陸で取れた規格外のカキが使われていて、クリームと混ぜることでカキの風味を引き出しています。 地元企業と商品の開発に携わったのは、宮城大学の学生です。試食して改善点を企業に伝えるという重要な役割を担いました。

 学生「若者の意見がより反映されると思いしっかりと伝えた達成感があった。こうした経験をもっと生かして、更に未利用の物を使った商品開発に携わっていきたい」「三陸産のカキのうまみと北海道産の生乳の相性がとても良くて、良い商品だと思った

 試食した人「クリーミーでおいしい。カキの風味があっておいしい」「北海道の道南はカキがあまり無いので、三陸のカキはおいしい」

 もったいない定食は9日から宮城県石巻市の飲食店で提供される他、ノロンボフライは松島町のハンバーガ―ショップ、ハリーズジャンクションで味わうことができます。