少数与党のもと、今後は連立の枠組みも焦点となります。野党はどのように対応していくのでしょうか。
(政治部・村上祐子記者報告) 「石破総理“とは”組まない」と主張してきた野党各党ですが、新総裁との向き合い方は、それぞれ異なります。
現時点で有力視されるのは、日本維新の会です。幹部は「政策の中身次第だ」として、自民党からのラブコールを逆手に取りながら、維新の主張する社会保障政策などをできるだけ多く自民に飲ませていく戦略です。
国民民主党も、連立の候補として上がります。ただ、幹部は「誰が新総裁になっても自民党は終わるのでは」と突き放していて、当面は様子見です。別の中堅は「今のライバルは維新と参政党だ」として、野党のなかで存在感を高めることを優先させます。
立憲民主党は、新しい総裁のもとで自民党と大連立を組むことに慎重です。幹部は「政策協議を進めるうえでは林官房長官がやりやすい」と述べるなど、自民党内でもリベラル寄りとされるトップに期待する声が上がります。
参院選で躍進した参政党も、連立に加わる可能性を否定しました。ただ、外国人政策などを念頭に政策では自民党と是々非々で向き合うとしています。
衆参で少数与党にもかかわらず、政治を主導する積極的な動きはなく、各党様子見といった状況です。